久しぶりにいろいろ感想 |
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| 以下、感想部分はネタバレ反転
「ミミズクと夜の王」 大賞受賞作だけあって、圧倒的な文章力の作品。 と同時に、ハッピーエンドでこそあるものの淡々としていながら「酷い」話でもある。 元奴隷で「無知ゆえに無垢」なミミズクが「幸せ」を手に入れ、そしてその「幸せ」が無くなった後に知識を教えられるというのはなんとも残酷。さらに、「正義の相対性」など答えの出ないテーマも書いている。 だが、決して陰鬱な物語というわけでないのではないかと。むしろ、この話は「人間賛歌」「生命賛歌」とも言える話だと俺は思う。ラストの一章をみるにつけ、そう思う次第
「なつき☆フルスイング」 銀賞受賞作。もう気持ちいいくらいのコメディ。 というか、ケツバットと夏希のキャラ性が全て。 ケツバットに関しては……うん、まぁ言葉のとおりだw 夏希はあの強烈キャラだからこそ後半の展開が生きてくる。特にラストの見せ場の爽快感はあのキャラでないと生まれなかったのではないかと思う。 あと、伸びシロに関しては一番の期待株かと。電撃の銀賞には今までも後々伸びていく作品が多かったので注目株。 というか、コメディ的な作品が大好きな俺の一番のお気に入りなので是非ともそうあってほしい(笑)
「世界平和は一家団欒の後に」 金賞受賞作。ホームコメディでホームドラマ。 エンタテイメントでありながらアットホーム。 すれ違いながらも、繋がっている家族を割合まっすぐ描いていて好感。今風にバトルとか異能力とか色々混ざってるけど、本質はそこでしょう。 ラストの「交渉」の場面はそれを一番如実に表してると思うし。 あと、最後の一文がタイトルにかかってるのも良い。こういう粋な終わらせ方はお気に入りだったり ただ、小さく纏まっているというか「良い子ちゃん」な作りは次回作で改善してあると嬉しい
相変わらずまとまってないがこんな所で。 ……明日は法事なので更新はお休みー(苦笑)
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03/03(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 | 管理
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